久しぶりのスエットロッジ

★★　母なる地球との繋がりを取り戻す、浄化と生まれ変わりの儀式スエットロッジとは　★★

 

デニス師はネイティブの智慧を私達に伝えてこう言いました。

「地球は母で　空は父です。太陽は一番上の兄で月は祖母、石は祖父で、あらゆる生命、植物、動物も私達の兄弟姉妹であり、親戚なのです」

昨今の環境問題、戦争問題、放射能、現代的な精神や肉体の病は、このような繋がりを失ったことに大きな原因があります。

ですから、このような問題を解決する為には、この命の真実をもとにした「繋がりを取り戻す」ことが大切です。ラコタ族のメディスンマンのクロウドック師は「繋がりを取り戻すことが癒しだ」と伝えています。

ではどうやって母なる地球との繋がりを取り戻すか？その方法の一つが、この「スエットロッジ」です。

スエットロッジはドーム状のテントで母なる地球の子宮を意味しています。子宮ですので、本来球形になるわけですが、地下にもう半分のロッジが隠れており、地上に出ている部分は全体の上半分と考えられていて、私達はその中に入り車座で座ります。

スエットロッジの中は子宮の中のように真っ暗です。儀式は4ラウンドに分かれていますが、ラウンド毎に扉を開いて、祖父である石を太陽の子供である火で真っ赤に焼いてロッジの中心に入れます。そして、生命の水を焼けた石の上にかけ蒸気を発生させ、ロッジの中を聖なる息吹で満たします。母なる地球の愛に包まれ、地球上で一番古い存在である石（祖父）から智慧を授かり、火（太陽）と水という生命の力を、感覚的、実際的に体感するのです。

そして、その中で私達も祈り、歌い、その命の真実と共鳴するようにつとめます。私達が忘れてしまっていた繋がりを取り戻し、その一部であることを実感するのです。そのようなプロセスの中で、私達が本来母なる地球の子供であることを思い出し、本来の姿で生まれ変わる為にスエットロッジが行われています。

生命の源、母なる地球の愛との繋がりを感じられないことが私達の不安の原因です。母の愛を知らずに、子供が不安になるのと同じです。そして、「親の心、子知らず」という言葉にもあるように、たとえ母の愛が無尽に注がれていても、その愛に気づかない子供も多いというのがまた現実でしょう。子供は母の愛と繋がれないと、不安になり、恐怖を感じ、満たされることなく、怒ります。現代の戦争や争いも同じ原因で起こっています。

しかし、その母なる地球の愛をダイレクトに感じられる智慧と体験がスエットロッジには満ちています。母の愛はいつも注がれています。スエットロッジの中では母なる地球の愛を感じるようにしましょう。

もしも、母の愛を知り、母と自分が繋がったのであれば、母なる地球をこれ以上汚すことはなくなります。母をいたわるように、地球をいたわることが出来るようになるでしょう。そして、環境問題は解決されていくのです。

スエットロッジの中はとても熱くなることがあります。それは生まれたての赤子が持つ生命の塊のような、強く溢れる命のエネルギーと自分の生命力を同調させる為なのかもしれません。汗も沢山出るでしょう。その汗と共に、心身にたまった毒も排出されるでしょう。そして、体験的な浄化が起こる場合もあります。

スエットロッジから出たあと、そのような、生命の視点から見ると、今まであった悩みが何でもないことのように思えたり、

本来の生命力を取り戻すと、問題を乗り越えて行こうとする力が沸いてくることもあります。そして、母なる地球の愛をいつも心に実感していられるのが、なによりの喜びになり、勇気になります。皆さんとそれを分かち合いたいのです。